芦田先生のサロン
今日は我が国を代表する世界的デザイナー芦田先生のサロンでピアノを弾かせて頂きました。
3回公演で、お客様も各界の著名な方々が多く、大変豪華なコンサートとなりました。
何ヶ月かに一度、芦田先生からお声が掛かりピアノを弾かせてもらっていますが、
いつも、芸術家としての心の栄養を貰っております。
芸術家としてだけでなく、大人として、男として、人間としての栄養も貰っています。
どうしてでしょうか、僕は発作的にピアノを弾く事が疑問に思えてしまいます。
どうして僕が弾いてる必要があるのか。
僕は社会にどう貢献できてるのか。
疑問に思うと、自分が必要ない人間に思えてくる。
そんなとき、僕を救ってくれるのが、
皆様の応援の声と、芦田先生や尊敬する田中ドクターなどの尊敬する先輩方です。
芦田先生のお宅やサロンに伺うと、芸術品が沢山あります。
それは、高価な展示品というだけでなく、先生のお言葉一つ一つに価値があります。
今日も、沢山の価値あるお言葉を頂きました。
「いいかい、世の中技術のある人はいくらでもいるんだ。
だからね、素直さや人間性を忘れてはいけないよ」
「人をみて態度を変えてはいけないよ。
本当に、大使から政治家まで今日は沢山お集まりになられるけど、
偉いと言われている人だけにへこへこするのは、一番品がない人だよ」
僕は先生のお説教(というほど怒られているわけではないです笑)を聴くのが大好き。
先生はお優しい瞳で、ずっと僕の目を見ながら優しくお話してくださいます。
だから、本当に温かく感じます。
今日は本当にステキなサロンで、素晴らしい時間を過ごせました。
コンサート後のお食事では、色々な方から賛辞を頂き、芦田先生の奥様からは、
「こんな息子がいたら」と母の思いで仰って頂き、本当に光栄でした。
きっと、ショパンやリストは、こういうサロンで弾いていたんだろうな、と思いました。
僕は、感動したよーと涙を浮かべて抱きしめて下さったあの、先生の瞳を忘れません。