清塚信也 OFFICIAL BLOG: DIARY

DIARY

2008.01.09

謹賀新年

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうか、このブログでのどうしょうもない呟きを温かい心で見守って下さいませ。
昨年は、色々な意味で「出逢い」の年でした。
新しい仕事や、新しい人との出逢いも多々ありました。
松山ケンイチや三宅健さんのような「親友」も出来て、僕の人生はとても幸せです。

しかし、年の終わり頃になって色々な課題も浮き出てきました。

課題というより、「疑問」です。
僕の中で沢山の疑問が出てきて、結構悩んだ事もありました。
「僕がピアノを弾く意味があるのだろうか?」
そんな疑問です。
応援してくれている皆様を前にこんな無責任な発言をするのは大変悪い事ですが、
自分のピアニストとしての存在価値、重要性を疑ってしまう事がありました。
「世界のどこかで僕の頑張りを必要としている人がいる」
そう思えない状態の時もありました。
そして、疑って疑って、ずっと疑って疑いが強くなると、
疑いは「不安」に変化するのだと知りました。

僕は、社会の歯車になりたい。

昔から僕は、人の役にたちたいという願望が強くありました。
今でもそれは強く思う事です。
誰かを幸せにしたい。
誰かを喜ばせたい。
誰かを癒したい。
そんな事を強く思います。
でも、音楽家として、それらを口にして目標にすると、
「おこがましい」という空虚さが僕を襲います。
でも、実際それを目標に掲げて頑張っているのです。
だから、ジレンマが起こります。
目標にするとおこがましい。
でも目標にしないとピアノを弾く意味がない。

昔は、僕は自分のためにピアノを弾いていた。

でも、今はちょっと違うのかもしれません。
自分のためだけでなく、多くの人の役にたちたい。
社会貢献のためには、何が必要なのか。
それを探しに、今年は頑張ってみようかと思います。

僕の尊敬するTドクターが僕に訊きました。
「信也、先生という立場になったとき、一番必要なものは何だと思う?」
僕は考えました。
やっぱり知識かな?技術かな?
もじもじと答えを出さない僕を横目にTドクターはきっぱりと言いました。
「人間性だよ。決まってるじゃないか。」
僕は、ここにヒントがあるかな、と思いました。
人間性。
本当の意味での人間性とは何か。
今年はそれも探してみようと思います。

さなぎから蝶々へと変革するように、僕は今年から変革の季節に入りたいと思っています。
成長はやがて衰退する。
成長をしながら、変革するタイミングを見計らう。
僕が変革するとき、そこにはきっと皆様への感謝と愛があります。
それが原動力となって、世界を少しでも良い世の中にするため、
今年も僕はピアノを弾きます。

ある時は儚く、ある時は切なく、そしてある時は、幸せに。
僕は、音楽家、清塚信也です。
本年もよろしくお願い致します。
皆様に幸せが訪れる事を、心よりお祈りしております。

2007.12.28

休暇、入ります。

IMG_0704.JPG
【クリスマスコンサートの後、楽屋裏でキム・テイさんと】


今日とっても久しぶりにサッカーをしてきました。
そして、絶望…。
あまりの動けなさに絶望しました。
あぁ、高校生の頃は「疲れって何だろう?」って世界だったのになぁ。
ちょっと本格的にスタミナつけるように努力しないと!
やばいです。

クリスマスコンサートでは、温かく見守ってくれて、皆様本当にありがとうございました。
今年は、「出逢い」の年でした。
僕の大切なお客様や、仲間、親友を見つけ出し、出逢いという風に発展させました。
しかし、出逢いは人々だけでなく、色々な作品や出来事にも出逢いました。
多くの幸せが残っている一年だけれど、でも、課題も増えました。

「私はあなたの音楽で癒されました」

心からそう言ってくれる方々には、本当に申し訳ないけれど、
どうしてもそれは僕の力ではない気がするのです。
いえ、僕の力「だけ」では癒しや感動は心に訪れないと思うのです。

「何かを残したい」

と思っている内は、芸術家としてまだ若い。
そう聴いたことがあります。
それが本当ならば、僕はまだまだ「若い」というか「青い」芸術家です。
僕の中に「何かを残したい」という「欲」がまだあるのです。

自分が本当に社会の歯車として「役に立った」と思うまで、
僕は突き進んでみようと思います。
何のためにピアノを弾くのか。
何故弾くのか。
それがその答えと一緒に分かる気がします。

でも、残り少ない今年は、ちょっと立ち止まってみようかな。

少しだけ、休憩。

2007.12.24

イヴのつぶやき

「信也さんのおかげで元気が出ました」

そう言ってくれる方が沢山いらっしゃいます。
僕は、その都度心から感動を感じています。
でも、本当はその逆なのです。
僕が皆様から元気を貰っている。
それが現実です。
だから、少しでも返せるようにと、頑張れます。
僕は、自分の事がそれほど好きではありません。
自分が出てる雑誌をニヤニヤと読んでいて「ナルシスト!」と言われた事がありますが、
ナルシストって、本当は自分が大嫌いっていうパターンがあります。笑(言い訳)^^
つまり、自分コンプレックスってやつですね。
だから、自分のためには頑張れない。
それが僕です。
でも、あなたのためなら頑張れる。

「もう、だめだ」

そう思うようなどん底でも、自分のためでなく、勇気をくれた方々への感謝としてなら、
力がみなぎってきます。
みなぎるというのは言い過ぎでしょうか、でも、始めの一歩を踏み出せる事が出来ます。
軽い気持ちで感謝しているのではないので、僕は音楽をもって表現しようと、
いつもブログでありがとうありがとうと連呼しないようにしようと思っているのですが、
今日は何たって、クリスマスイヴ。
奇跡ですら許される一時なんです。

たまには、これくらいベタベタに感謝して、いいよね。

「本当に気持ちがこもっているとき、人は単純な事しか出てこない」

と聴いたことがあります。
僕もこれに当てはまる人種です。
おいしいものを食べたら、「お、おいしい…」としか言えない。
だから、本当にありきたりだけど、言います。
みんな、準備はいい?
ちゃんと聴いてね。

  
     「ありがとう」


            信也より 愛を込めて クリスマスイヴの素敵な夜に…

2007.12.23

今日は渋谷のタワレコでイベントです!^^
何年か前に青柳晋先生のイベントに行った事があります。
今日は自分の舞台だ!
頑張るぞ!!

僕は老け込んでるってよく先生から注意されたけど、最近すごく思うのは後輩の頑張り。
結構頑張ってる奴がいる!^^
後輩たちに何をしてあげられるか、いつも考えてるぞ〜。
困ったら信兄ちゃんのとこにみんな来いよ〜。\(^O^)/
一緒に美しい世界になるように頑張ろう!!

善なる人達が行動を怠れば、悪が必ず勝利する。

ある映画で言っていた言葉です。
何が悪か何が善か、見分けるのは難しいけど、
その難しさを盾に自分を偽善化してはいけない。
うん、行動あるのみだ!!

信じる力を信じよう

IMG_0659.JPG


今日は現田茂夫先生の指揮と神奈川フィルの演奏と共演させて頂きました。
ベートーヴェンが実際に行った形で第九を企画しているのは、神奈フィルだけだそうです!
こうやって、当時を「再現」する事に、また多くの感動を覚えました。
やはり、人間は歴史を愛するべきだと、そう思いました。
沢山の素晴らしい見本となる先輩がいる。
ベートーヴェンの音楽もその見本の一つだと思います。

僕は、5歳の頃からピアノを始めて、中学の頃からはコンサートをやっていました。
ちゃんとギャラも貰ってやってました。
だから、ピアノを弾くという事に対して早くから「責任」というものも持っていました。

精一杯弾けば良いわけじゃない。
心の底から感動して貰わなくては。

いつもそんな風に自分を追い込めていました。
気付くと、音楽が癒しにはならなくなっていた時期もあります。
今だって、ちょっと油断すると音で癒されなくなってしまいます。
そんなときに車やバイクに乗ってみなとみらいへと急行するのですが…

僕は僕なりに、自分の人生を一生懸命生きてきた。

人生という道はどこまで続いているかわからない。
ステージの上は孤独で孤独で、寂しくて、パニックになったとき、誰も助けてくれない
という恐怖から、死んだ方がましだと何度も思った事もある。
ロシアでは死にそうな目にあった事もある。
憎しみで人格を喰われそうになった事だってある。
…大切な人を亡くした事だってある。

そんな中、僕は25年生きた。

今の目標は「いつ死んでも悔いの残らない生き方」だ。
本当にゆっくりだけど、色々な事も学んだ。
これだけ色々な事を経験してきた、、、と自負していたけど、
結局わかった事は少ししかない。
というか、ハッキリわかった事は、3つしかない。

 一つ目は、全ての諦めは間違いだという事。
 二つ目は、人を傷つける事からは何も生まれない事。
 三つ目は、憎む事より、許す事の方が気持ち良い事。

障壁はいつも自分が作りだしている。
あなたの善行を止められるものは何もない。
冗談抜きで、殺してしまいたいと思うほど敵視した相手がいたとしても、
一歩だけ踏みとどまって、「許す」という事をするだけで、本当に素敵な人生になる。
…言葉で言うのは簡単だよね。
うん、わかってる。
でも、本当に、本当の本当に、「憎む」なんて良いことない。

どうか、僕の願いが届きますように。

僕は諦めません。
きっと、願えば叶うはずだと、そう信じています。
バカにされればされるほど、僕の願いは強くなります。
そして、そういう人が出てくれば出てくる程、僕の許す機会も多くなります。

憎しみからは、何も発展しない。
憎しみからは、憎しみしか生まれない。

僕らは、まだこんな事言っているのか。
僕はその事に怒りがこみ上げてきます。
政治家同士の戦争や、民族紛争、宗教戦争、人が殺し合った負の歴史は沢山あります。
そして、それらで犠牲になった方々は、犬死にでしょうか?
僕の言っている事は大げさではありません。

たった一言で、死んでしまうくらい傷つく人がいるんです。

いや、一言も要らないかもしれない。
態度や目線一つだけでも…

どうか、傷つけないで下さい。
一度しかない人生。
どうか、傷つけないで、下さい。
あなたの「優しさ」から、人生を始めて下さい。

お願いします。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43