謹賀新年
皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうか、このブログでのどうしょうもない呟きを温かい心で見守って下さいませ。
昨年は、色々な意味で「出逢い」の年でした。
新しい仕事や、新しい人との出逢いも多々ありました。
松山ケンイチや三宅健さんのような「親友」も出来て、僕の人生はとても幸せです。
しかし、年の終わり頃になって色々な課題も浮き出てきました。
課題というより、「疑問」です。
僕の中で沢山の疑問が出てきて、結構悩んだ事もありました。
「僕がピアノを弾く意味があるのだろうか?」
そんな疑問です。
応援してくれている皆様を前にこんな無責任な発言をするのは大変悪い事ですが、
自分のピアニストとしての存在価値、重要性を疑ってしまう事がありました。
「世界のどこかで僕の頑張りを必要としている人がいる」
そう思えない状態の時もありました。
そして、疑って疑って、ずっと疑って疑いが強くなると、
疑いは「不安」に変化するのだと知りました。
僕は、社会の歯車になりたい。
昔から僕は、人の役にたちたいという願望が強くありました。
今でもそれは強く思う事です。
誰かを幸せにしたい。
誰かを喜ばせたい。
誰かを癒したい。
そんな事を強く思います。
でも、音楽家として、それらを口にして目標にすると、
「おこがましい」という空虚さが僕を襲います。
でも、実際それを目標に掲げて頑張っているのです。
だから、ジレンマが起こります。
目標にするとおこがましい。
でも目標にしないとピアノを弾く意味がない。
昔は、僕は自分のためにピアノを弾いていた。
でも、今はちょっと違うのかもしれません。
自分のためだけでなく、多くの人の役にたちたい。
社会貢献のためには、何が必要なのか。
それを探しに、今年は頑張ってみようかと思います。
僕の尊敬するTドクターが僕に訊きました。
「信也、先生という立場になったとき、一番必要なものは何だと思う?」
僕は考えました。
やっぱり知識かな?技術かな?
もじもじと答えを出さない僕を横目にTドクターはきっぱりと言いました。
「人間性だよ。決まってるじゃないか。」
僕は、ここにヒントがあるかな、と思いました。
人間性。
本当の意味での人間性とは何か。
今年はそれも探してみようと思います。
さなぎから蝶々へと変革するように、僕は今年から変革の季節に入りたいと思っています。
成長はやがて衰退する。
成長をしながら、変革するタイミングを見計らう。
僕が変革するとき、そこにはきっと皆様への感謝と愛があります。
それが原動力となって、世界を少しでも良い世の中にするため、
今年も僕はピアノを弾きます。
ある時は儚く、ある時は切なく、そしてある時は、幸せに。
僕は、音楽家、清塚信也です。
本年もよろしくお願い致します。
皆様に幸せが訪れる事を、心よりお祈りしております。