デリケートな種族
今日は神奈川フィルとのコンサート。
@素敵な素敵な神奈川県民ホールです。
昨日初めて神奈フィルさんと練習してきましたが、皆様とても親切な方々でした。
素敵な演奏、出来るといいな。^^
世の中には、「え、そんな事だけで本当にそこまで傷つくの?」
と思ってしまうほど繊細な人種があります。
というか、人間殆どがそういう「傷つきやすい」動物だと思いますが、
それを踏まえても、本当に驚くほど「地雷」が多い人間もいる。
みんなで笑うような冗談を1人だけ「もう生きていけないかも…」なんて思うほど傷つく人
もいるし、特殊な人生経験から(トラウマやコンプレックス等)人とは違う価値観を持つ人
もいる。
特殊な性格はいじめを受けやすい、というか、特殊で且つ弱い人というのは、
殆ど必ず「いじめ」にあう。
そして、孤立してゆく…。
確かに、みんなが笑って過ごすような場面で1人だけ落ち込んでしまったりするのは、
その場の空気を壊したり乱したりする事にもなるかもしれない。
そんな「いじめ」を受けたりして孤立した人が、
また大人になっていじめを繰り返す事もあるし、
その反対で、誰よりも人の気持ちが分かる人にもなる事もある。
でも、どちらにしても、言葉というものは、本当に「凶器」になる。
たった一言だけで、人の人生をめちゃくちゃにも出来る。
僕は、ベートーヴェンは、「いじめ」を受けてしまう、
そんな人間だったんじゃないかと思います。
変わり者という事と、地雷が多くてすぐにいきりたつ。
どの言葉が地雷なのかよくわからないし、中々付き合いにくいかもしれない。
でも、僕は彼の音楽を今日も弾いてきます。
第9と、合唱幻想曲。
ベートーヴェンがこよなく愛した音楽。
彼の掴みきれないまでの激しい躁鬱感。
合唱幻想曲では、躁な気分が多く出ている気がします。
その「狂気的」なまでの躁感を、僕は今日命を削ってでも出してみせます。
言葉に疲れ果てた方達のために、僕は音を奏でるのです。
もうだめだ、と思ったら、音を聞きにいらしてみてください。
言葉では届かなかったところまで、音は浸透していき、あなたを慰めてくれる事でしょう。