清塚信也 OFFICIAL BLOG: DIARY

DIARY

2007.12.22

デリケートな種族

今日は神奈川フィルとのコンサート。
@素敵な素敵な神奈川県民ホールです。
昨日初めて神奈フィルさんと練習してきましたが、皆様とても親切な方々でした。
素敵な演奏、出来るといいな。^^

世の中には、「え、そんな事だけで本当にそこまで傷つくの?」
と思ってしまうほど繊細な人種があります。
というか、人間殆どがそういう「傷つきやすい」動物だと思いますが、
それを踏まえても、本当に驚くほど「地雷」が多い人間もいる。
みんなで笑うような冗談を1人だけ「もう生きていけないかも…」なんて思うほど傷つく人
もいるし、特殊な人生経験から(トラウマやコンプレックス等)人とは違う価値観を持つ人
もいる。

特殊な性格はいじめを受けやすい、というか、特殊で且つ弱い人というのは、
殆ど必ず「いじめ」にあう。
そして、孤立してゆく…。
確かに、みんなが笑って過ごすような場面で1人だけ落ち込んでしまったりするのは、
その場の空気を壊したり乱したりする事にもなるかもしれない。

そんな「いじめ」を受けたりして孤立した人が、
また大人になっていじめを繰り返す事もあるし、
その反対で、誰よりも人の気持ちが分かる人にもなる事もある。

でも、どちらにしても、言葉というものは、本当に「凶器」になる。

たった一言だけで、人の人生をめちゃくちゃにも出来る。
僕は、ベートーヴェンは、「いじめ」を受けてしまう、
そんな人間だったんじゃないかと思います。
変わり者という事と、地雷が多くてすぐにいきりたつ。
どの言葉が地雷なのかよくわからないし、中々付き合いにくいかもしれない。

でも、僕は彼の音楽を今日も弾いてきます。
第9と、合唱幻想曲。
ベートーヴェンがこよなく愛した音楽。
彼の掴みきれないまでの激しい躁鬱感。
合唱幻想曲では、躁な気分が多く出ている気がします。
その「狂気的」なまでの躁感を、僕は今日命を削ってでも出してみせます。

言葉に疲れ果てた方達のために、僕は音を奏でるのです。

もうだめだ、と思ったら、音を聞きにいらしてみてください。
言葉では届かなかったところまで、音は浸透していき、あなたを慰めてくれる事でしょう。

2007.12.20

1秒の人生

1秒1秒違う自分の人生があるかもしれない。

数字は苦手だから、大体80歳まで生きるとして、
一体自分の人生は何秒あるのだろうか、僕には分からない。
誰か計算して下さい?そして教えて下さい?

人生のタイマーが発明されたら、皆さんは買いますか?

自分の人生が残り何秒か、刻々と表示してくれる悪魔の時計。
いや、天使の時計…なのかな?
ファイナルファンタジーというゲームに「死の宣告」というのがあるけど、
それと同じ原理だなぁ。^^
残りの時間がわかってしまったら、頑張れる人と頑張れない人と分かれるだろうな。
僕はどっちだろう?
実際にその時計がないとわからないですね。

でも、そんな時計があったとしても、なかったとしても、
大切なのは「残り時間が正確にわかるかどうか」ではないと思う。
大切なのは、1秒1秒が刻々と過ぎているという現実だ。
つまり、僕らにとっての1秒はとても重いものなのだ。

よく、時間を越えられる話で「タイムパラドックス」という言葉が出てくる。
過去で自分が殺されて、今の自分という存在と矛盾が出てきてしまうような事を言う。
そう、時間を越えると、その時の自分に出逢えるという考え方だ。
そうすると、1秒1秒の自分がいる事になる。
もちろん、正確に言えばもっといるんだろうけど、とりあえず1秒1秒いたとしても、
相当な数の僕がいる事になる。

それぞれ、みんな性格が違うんだろうなぁ。

僕は特に気分の浮き沈みが激しいし、驚くほど別人かもしれないなぁ。
でも、そう考えると、今生きている自分の「頑張り」は、
未来に生きているはずの自分への「贈り物」となる。
あぁ、なんだかちょっとスッキリした。
誰かのためにやる方が何でも上手くいくんだ。
どんなに小さな事でも、贈り物と考えれば、僕は頑張れる気がします。

残り秒数があと少しだったら…

でも、もし贈る相手がもういなくなってしまっていたら…
とても怖いな。
頑張れなくなるかもしれないなぁ。
もし、残りもあと少しになってしまっていて、1秒1秒が本当に大切な時間に思えて、
不安と恐怖に陥れられたら、僕はどう思うだろう。
きっと、怖いという感情に押しつぶされそうになるだろうな。
でも、それと同時に、一つ分かる事もある。

怖いというのは、死に対してだけではなく、人生に「悔い」が残るという事に対してだ。

残りの少ない時間で、どうやって悔いの残らないように生きようか。
そのプレッシャーで押しつぶされそうになると思う。
だからきっと、必要以上に人に気を遣うだろう。
誰にも迷惑はかけたくない。
故意に傷つける事はもちろん、言葉や態度にも相当気を遣うだろう。
僕は、人は「親切」を目指さなくてはいけない動物だと思う。

自分が親切に出来ていたか。

その自信があるかどうかで随分と違ってくると思う。
幻想的な人生が送りたい。
それが僕の夢の一つだ。
次の1秒の自分に、幻想を贈る。
そのために、今日も1歩ずつ歩こう。
1秒前の自分がどんなんだったか、思い出しながら、頑張ろう。

2007.12.18

DIARY

僕が音楽に込めている気持ちを敢えて言葉にしてみた。
それは情けないほどに安っぽい言葉の羅列だった。
でも、それと同時に、分かったことがある。
言葉に出来ないから、音楽にするんだ。
当たり前に聞こえるかもしれないけど、こういう事が大切なんだ。
今日は、小笠原伯爵邸にてコンサートがありました。
改めて、「品格」というものがクラシック音楽の生命なのだと、そう感じました。

ところで、我らが浦和レッズが世界3位になりましたね。
…泣きました。:;
一度はJ2へ降格したレッズ、コツコツと、コツコツと、歩き続け、
世界に辿り着きました。
本当に、誇りに思います!!
勇気をありがとう、浦和レッズ!!

2007.12.17

DIARY

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今日はパックンマックンの司会と共にNHKの番組「POP UP JAPAN」の収録でした。
あぁ、相変わらずTVでの演奏は慣れないなぁ。
でも、精一杯やりましたよ。^^
パックンマックンさんとも沢山からめて楽しかったです。

さて、そろそろクリスマスがやってきますね。
恋人達の奇跡が許される一時。
愛が世界に浸透しますように、僕は祈っています。

2007.12.16

DIARY

浅野和之さんの出演する舞台に行ってきました。
堺正章さんや、常盤貴子さん、ユースケサンタマリアさんなど、豪華メンバーでした。
三谷幸喜さんの脚本で、笑いの中にも確かに感じる強いメッセージがありました。
しかし、5分に一度は爆笑の渦。
「あぁ、こういう芸術もあるんだなぁ」
と、勉強になりました。

発売前から完売していたにも関わらず、ご招待していただいた浅野さんに、
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました!

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